習得するといいらしいと聞くけれど、いまいち得体の知れない(と思っていた)フォニックス。
私は2020年2月から息子とフォニックス学習をスタートしましたが、始める前は…
・フォニックスっていったいなに?
・本当に学ぶ必要はあるの?
・習得すると、どんな効果があるの?
・自宅で自分が子供に教えられるの?
・どんなテキストを使えばいいの?
などなど分からないことがいっぱいでした。
しかし、そこからネットや書籍でフォニックスについて調べていくうちに、
「 どうやらこれは本当に習得したほうがよさそうだ 」
「 頑張れば自宅で取り組むこともできそう 」
という事がわかりました。
私自身もフォニックスを勉強したことがなかったので、手探りで進めている状態ですが、息子(5歳8か月)はだんだんと簡単な単語から読めるようになってきています。
そして、わからないことだらけだったところから、少しずつ情報が集まってきて学習の方向性が見えてきました!
フォニックス初心者な私ですが、自分なりに学習法やその効果をまとめてみましたので、これから自力でフォニックスに取り組もうと思っている方のお役に少しでもたてたら嬉しいです(^^)/
【目次】
フォニックスを自宅で学べるのか
結論から言えば、出来ると思います。
ただ、お子さんの年齢、使用するテキスト、学習頻度、お母さんの頑張り(!)などの要因によって、習得できるまでの期間や程度に差は出ると思います。
教材を厳選して、お子さんがフォニックスに興味をもってくれるような方法で取り組めば、スムーズに学習をスタートさせることはできると思います。
フォニックスのテキストは、幼児向けに可愛いイラストや楽しい音楽CDがセットになっているものが多くありますし、Youtubeの動画も子供向けのものが豊富にありますので、お子さんを飽きさせずに取り組ませるのは難しくないはずです。
ただ、ネイティブの子どもでも何年もかけて学ぶものなので、完璧を目指そうとすると時間がかかりすぎて、親にも子にもかなりの負担がかかるという話も聞きました。
全てのルールを完璧に覚えようとするとハードルは高くなりますので、どこまで突き詰めて学習するのかは、お子さんの年齢や英語力の付き具合などを総合的に見て親が判断する必要があると思います。
正解かどうかはわかりませんが、わが家はフォニックス専用の学習はある程度のところでストップして、あとは実践で身につけていく作戦です。
フォニックスって、いったい何?
教材紹介の前に、フォニックスとはいったい何なのかご存じない方のために、軽く説明させてもらいます(^^)/
アルファベットは、それぞれ
名前(アルファベット読み)と音(フォニックス読み)
を持っています。
A , B , Cを例にすると、
A 名前=エィ、音=ア
B 名前=ビー、音=ブッ
C 名前=シー、音=クッ
と言った感じです。
このように、私たちに馴染みのあるエィ、ビー、シーというアルファベットの名前とは別に、
アルファベットの文字とそれに対応する音との間の規則を学ぶのがフォニックス
です。
英語の基礎になるものなので、ネイティブの子ども達も小学校で何年間かかけてじっくり学ぶそうです。
フォニックスの効果
それでは、そんなフォニックスを学ぶといったいどんな効果があるのでしょうか?
大きくわかる効果は下の3つですので、順番に見ていきたいと思います。
初めて見た単語でも発音がわかるので読める
「 cat 」という単語を見た時に、まず c=クッ a=ア t=トゥッ とそれぞれのアルファベットをフォニックス読みし、その「クッアトゥッ」の音をブレンディング※することによって「 キャット 」と読むと導き出すことが出来ます。
そうすると、読める単語が増えていき、本を読む土台が出来ます。
(※ブレンディングとは、単語を読むときに1つひとつの文字の音をくっつけて単語を作ることです。コツコツと練習すれば徐々に身についていきます。)
初めて聞いた音でもスペルの予測がつく
「 cat 」と聞いた時に、単語に含まれるそれぞれの音を識別することによってc-a-tというスペルだとわかります。
各アルファベットの音を知ることで発音が良くなる
1つひとつのアルファベット文字の発音を身につけていくので、発音に凄く注意するようになります。日本人の苦手とする「 RとL 」も、フォニックスを学習することによって英語では全くの別物であると気がつくはずです。
注意として、フォニックスのルール通りにはいかない「サイトワーズ」と呼ばれる単語もあります。それらは単語を見て覚えるしかありません。
サイトワーズワーズは、Dolch WordsとFry Wordsの2つが有名です。ネイティブの子どもは、幼稚園年長から小学校低学年でDolch Wordsをマスターすることが多いようです。
我が家のとりくみ&おススメの教材
最初に
私は息子に 「全てのフォニックスルールを絶対に完璧にマスターさせる!」 とは思っていません。
自分は割と凝り性ですし、じっくり調べてやれることを淡々とこなしていくのが苦でないため、周りから見たら十分と思える程度にやっているつもりではあります。
しかし、私は単なる主婦なので、当たり前ですが現場で何年もフォニックスを教えているプロのようには教えられません。
でも、フォニックスもサイトワーズも素人ながらに頑張って情報を集めて取り組めば、子供の英語読みのハードルをぐっと低くしてあげることはできる気がしています。
というのも、まだ2か月前には一つも単語を読めなかった息子が、最近では初めて目にした単語をフォニックスのルールを使って推測しながら読み始めているからです。
うちの息子は習い事に行きたがらないので、私が自力でフォニックスを教えるしかありません。
最初こそ家で教えるのは大変かもと思いましたが、今では家で教えるメリットを非常に感じています。
・家だからこそ毎日取り組める
・マンツーマンの個別指導ができる
・動画やテキストを本人の好みでチョイスできる
・自分が教えているからこそ、息子がふと目にした英語をフォニックスのルールを使って正しく読んでいるのをみて、本気で喜べる
・親の英語力までアップしてしまう!
などなどです。
学習の効果が見えやすいからか、息子も嬉しいようでフォニックスに意欲的に取り組んでいます。
この記事では、私と息子が実践して良いと思った教材だけをご紹介します。
具体的にどんな取り組みをしているか
具体的には、以下の3つを柱に学習しています。
- Sounds Greatシリーズのテキスト
- AGO フォニックス アクア カードゲーム
- Youtube動画
これらの3つにプラスして、フォニックスとはどういう物か詳しく知りたかったので
はじめてのジョリーフォニックス ―ティーチャーズブック―も購入しました。
ここから、それぞれの教材の説明をしていきますね(^^)/
使用教材紹介
Sounds Great Book1~5
人気の英語塾が採用しているテキストということで、こちらを選びました。
紙のテキストの他に、ハイブリッドCDが付属しています。
(ハイブリッドCDとは、PCで起動するとゲーム、チャンツ、ストーリー、ワードのコンテンツを動画で学習できるものです)
動画をみたり、簡単なゲームをしたりなので、勉強嫌いなうちの息子でも楽しく進めていけています。
紙でのワークが苦手な子には、ハイブリッドCDでの学習はかなりおススメです!
(※うちは紙テキストには手を付けず、ハイブリッドCDのみで進めています)
我が家はBook1、Book2を完了し、Book3ももうすぐ一周します。
下に、各レベルの学習内容を紹介します。
【Sounds Great1~5 各レベルの学習内容】
Sounds Great 1 Student Book with Hybrid CD
アルファベットのA~Zのフォニックス読みを学習します。
フォニックスの超基礎と言った感じです。
A~ZはYoutubeの無料動画とかも豊富にあるので、それで覚えられる子はそれでもいいと思いますが、うちはこのハイブリッドCDに一通取り組んだ方が記憶に残りやすかったみたいで、効果を実感しました。
Sounds Great 2 Student Book with Hybrid CD
母音を真ん中にして、子音で挟んでサンドイッチにした3文字単語の読みを学びます。
例)p-i-n =pin
iという母音をpとnという子音で挟んだpin
Book1でpがプッ、iがイ、nがンと発音することは学習済みなので、Book2でそれらの音が混ざるとどうなるかを学習するイメージです。
息子はこれを1周するころにはコツを掴んで、3文字単語が読めるようになりました。
Sounds Great 3 Student Book with Hybrid CD
「マジックe」もしくは「サイレントe」※と呼ばれる4文字の単語を学びます。
マジックe、サイレントeは今までBook1&2で学んだルールでは読めないので、子供も「あれ?っ」と戸惑います。
ですので、私はここで軽くマジックe、サイレントeの概念を息子に説明しました。
5歳児にルールを説明すべきか迷ったのですが、結果としてその方がすんなり理解できたようです。
ちなみに我が家では、息子が「ポイッとe」と名付けました。読まれないからeをポイッと捨てるんだそうです。
※マジックe、サイレントeとは
語末にeが付く単語は最後のeを発音せず、かつ直前の母音の発音を変化させます。
例) cute→最後のeは発音しない。また、直前の母音であるuをフォニックス読みではなくアルファベット読みのユーと発音する。よってキュートと発音する。
息子は現時点でUnit7まで学習が終了しました。
今は、1つ1つの単語をスムーズに読めるように練習している段階です。
Unit7まで進んだ今は、自分一人でマジックeを含む単語を読むことが出来るようになりました。
普段絵本を読んでいるとマジックeによく遭遇するので、「これなんて読む?」と息子に質問して練習したりもしています。
すらすら読めるようになったら、次のBook4に進む予定です。
Sounds Great 4 Student Book with Hybrid CD
flagのflのように、子音が2つ連続した場合の発音の練習をします。
息子はまだBook4に進んでいないのですが、私がテキストを見た限りそこまで難しくなさそうです。
追記:やってみたら、結構苦戦しています。今のところ、chやshなど、2文字で一つの音になるものが単語を見た時にパッとわからない場合が多いです。
Sounds Great 5 Student Book with Hybrid CD
mailのaiのように、母音が2つ連続した場合の発音の練習をします。
同じooでも、footの短母音とfoodの長母音で発音が異なります。1つひとつ練習していかなくてはいけないようです。
それでも、Book3に比べたらこちらの方が易しそうです。
追記:⇧実際に取り組んでから感想を述べようと思います。
さて、続いては柱の2本目であるAGOフォニックスアクアカードゲームです。
Amazonの商品説明です👇
●レベル1 Aqua
英語初心者の方の目標レベルにフォーカスしています。
A-Zのフォニックス音、10種類の二重子音(bb, ck, dd, ff, tt, pp, rr, ss, tt, zz)
楽しくゲームをしながら繰り返しフォニックスの音を学習できます。
レベル1~3がセットになっているものもあります。
👇
このカードに関して詳しく知りたい方は、以前書いた下のブログをご参照ください。
AGOのとても素晴らしい無料アプリについても書いてます。
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三本柱の最後、無料ユーチューブ動画に関しては、過去にブログでたびたび紹介していますのでそちらをご参照ください(^^♪
フォニックス学習を始めたばかりのお子さんによさそうな基本のA~Zのアルファベット
の音を学べる動画はこちらで紹介しています。👇
一通りA~Zまで学んで、ブレンディングの段階に進んだお子さんにおすすめの動画について紹介しているブログはこちらです。
このAlphablocksは、Youtubeで「Alphablocks magice」で検索するとマジックeの動画も色々と出てきます。👇
フォニックスだけではないのですが、フォニックスも少し学べるアニメです。
教育的な番組を見せたい場合におすすめなアニメです。👇
3本柱ほどではありませんが、 ジョリーフォニックスも部分的に活用させてもらいました。
ジョリーフォニックスカリキュラムは、 イギリスをはじめ世界各国の小学校で導入されているそうです。
その指導法がどんなものか知りたくて、また息子に取り組ませているSounds Greatでの学習との違いがどの程度あるのか知りたくて購入してみました。
(ティーチャーズブック2も出ているようですが、そちらは購入していません)
実際にテキストを見てみて、ジョリーフォニックスが一つ一つの音を凄く丁寧に指導することに驚きました。
このテキストでは1つのアルファベットにつき、ストーリーやジェスチャー、歌などを交えて指導しています。
役立ったのは、各アルファベットのフォニックスの発音の説明がとても丁寧に記されていたことです。
ネタバレになるので詳しく書けないのが残念なのですが、Lの発音に導く舌の動きの説明には目から鱗でした。
この説明をみながらYoutubeのジョリーフォニックスの動画をみると、正しい発音を理解しやすいです。いかに自分が自己流でやっていたかがよくわかりました。
Jolly Phonics Letter Sounds (American English)
見比べてみると、Jolly PhonicsとSounds Greatとの違いはたくさんありました。
けれども私は、Sounds GreatのハイブリッドCDを利用して教える手軽さと、何より息子が楽しんで取り組んでいるところが気に入っているので、このままSounds Greatの方法で学習を続けていこうと思います。
まとめ
親の負担はありますが、自宅で子供にフォニックスを教えることは可能だと思います。
私が意識しているのは、子供のペースに合わせて無理せず楽しく取り組むこと。
それと、「出来る、読める」という自信を、節目節目で体感させてあげることです。
また、下の記事にも書きましたが、細々とでも英語のかけ流しや英語絵本の読み聞かせをして、耳馴染みのある英単語を作っていたことも、今回スムーズにフォニックスを習得できた一因だと感じています。
フォニックスを学習することによって、サイトワーズ以外のものまで丸暗記するといった労力を減らし、その後の学習が楽になることを期待しています。
追記:時が経過して、息子は7歳になりました。
小学校入学を機に英語の音読練習を始めた時の記事はこちらです。
下の記事ではまだ簡単なレベルの本を読んでいますが、今は1チャプター位なら自力で読めるようになってきました。
フォニックスの効果はかなり大きいです。